ストアアプリ内翻訳の追加方法の変更と注意点ServiceNow が提供するストアアプリでは、2024 年 Q2 以降にリリースされたものから順次、アプリ内の翻訳ストリングの追加方法が変更されています。この記事では、変更の概要と、それに伴う注意点について説明します。 ServiceNow プラットフォームでは、5 つの翻訳テーブルに翻訳ストリングを格納しています。 sys_choicesys_documentationsys_translated_textsys_translatedsys_ui_message アプリケーションをインストールすると、plugin 内の翻訳データが、これら 5 つのテーブルにロードされます。※ 翻訳テーブルの詳細は、製品ドキュメントの「翻訳テーブル」を参照してください。 ユーザーからは見えない部分での変更 アプリケーションのインストールの背後では、次のようなユーザーの目に触れない操作が行われます。 従来の方法: アプリケーションの翻訳は Excel ファイルに格納されている。アプリケーションのインストール時に sys_language テーブルがチェックされ、アクティブな言語の翻訳だけが Excel から 5 つの翻訳テーブルに追加される。 新しい方法: アプリケーションの翻訳は JSON ファイルに格納されている。アプリケーションのインストール時に sys_language テーブルのチェックは行われず、JSON ファイルの存在するすべての言語(通常は OOTB で提供される全 23 言語)の翻訳が JSON から 5 つの翻訳テーブルに追加される。 ユーザーが目にすることになる変更 結果として、次のような現象がユーザーの目に触れることになります。 従来の方法: インストールした言語の翻訳のみが翻訳テーブルに格納されている。 新しい方法: インストールした言語のみでなく、インストールしていない言語の翻訳も翻訳テーブルに格納されている。インスタンスで、例えば英語と日本語しか有効にしていなくても、5 つの翻訳テーブルには、インストールしたアプリケーションの全言語のストリングが見えることになります。 追加の言語を後からインストールした場合について この変更に伴い、言語を後から追加した際にユーザーが行う操作が変わります。 従来の方法: 追加の言語の language pack を後からインストールした場合、アプリケーションの修理または再インストールを実行して、アプリケーションの Excel からその言語の翻訳を 5 つの翻訳テーブルに追加する必要がある。 新しい方法: すでに 5 つの翻訳テーブルにアプリケーションの全言語の翻訳が追加されているので、追加の言語の language pack を後からインストールした場合、アプリケーションの修理または再インストールを実行する必要はない。 以上についてご留意ください。