ストアアプリによる翻訳の上書きに対するワークアラウンド 概要 この記事では、ストアアプリのインストールによって意図せず生じた翻訳の変更に対するワークアラウンドを紹介します。ストアアプリには言語プラグインによってインストールされるものとは異なる、独立した翻訳が保有されており、アプリが持つ翻訳の中に言語プラグインと共有されているものがある場合、あとからインストールされたプラグインの翻訳が先にインストールされたものの翻訳を上書きする事象が発生します。 弊社では上書きによって引き起こされる問題を最小限に止めるためさまざまな取り組みを行っており、将来的に少しずつ改善されていく見込みではありますが、修正の反映にはアプリのリリース時期などが複雑に関係しているため、差し当たりましては以下のワークアラウンドをご活用いただければ幸いです。 対処法 ワークアラウンド1:言語プラグインを修理することで、アプリによってインストールされた翻訳を言語プラグインで再度上書きし、元の翻訳に戻します。 ワークアラウンド2:翻訳にカスタマイズを実装すれば、すぐにご所望の用語を表示することができます。少数のストリングを更新する場合は翻訳テーブルで直接レコードを編集していただき、大規模なアップデートを行う場合はインポートセットを使用したプロセスで行うようにしてください。これにより、カスタマイズの内容が sys_update_xml に保存され、それ以降プラグインのインストールや修理またはアップグレードによる上書きが回避できるようになります。 インポートセットを使用したカスタマイズの実装方法は以下のリンクをご参照ください。 https://docs.servicenow.com/bundle/washingtondc-platform-administration/page/administer/localization/task/t_TranslateTheInterface.html できる限りカスタマイズを避けたい場合 訳語が弊社側で修正され次第OOTBの使用を希望される場合は、翻訳修正が必要なストリングをケースチケットにてお知らせください。修正の可否および方法を精査のうえ、承った修正が実装されるアプリおよびバージョンを確認いたします。アプリのアップグレードを行う前にsys_update_xmlからカスタマイズの履歴を削除すれば、修正が実装された最新版のOOTBで翻訳を上書きすることができます。 注意:sys_translated_textテーブルのレコードに行ったアップデートは、sys_update_xmlですべての変更がひとつの履歴に集約されて保存されます。sys_translated_textの翻訳更新履歴を削除する場合は、その他の変更も一緒に削除されてしまいますので、ご留意ください。