複数のデータセットに基づくレポートの作成 - レポートデザイナーインターフェイスIssue 複数のデータセットに基づいたレポートの作成や表示ができるかどうかという質問がよく寄せられます。 この質問に対する答えは確実に「作成できる」です。この記事では、複数のデータセットに基づいてレポートを作成する簡単な例について詳しく説明します。 この記事では、レポート デザイナーのユーザーインターフェイスを使用します。元のレポートビルダーインターフェイスを使用した同様の手順については「複数のデータセットに基づくレポートの作成 - レポートデザイナーインターフェイス」を参照してください。 手順 開始する前に、レポートについて計画する時間を設けてください。具体的には、表示する必要があるデータ、必要な制限の基準、このデータをエンドユーザーに表示する方法について計画します。 この記事で使用する例では、システム内のさまざまなアサイン先グループにアサインされたインシデントの数と問題の数を表示する、非常に基本的なレポートを作成します。特定の日付範囲でフィルタリングした結果のレポートを、両方の数について同じ棒グラフに表示します。 レポートを設計する準備ができたら、必要な権限を持つアカウントでインスタンスにログインします。ここでは、レポートを作成する権限と、レポート作成対象のレコードおよびデータにアクセスする権限が必要です。メニューナビゲーターを使用して、インスタンスで [レポート] -> [新規作成] に移動します。 レポート用の新しいフォームが表示されます。レポートに分かりやすい名前を付け、ソースの種類を選択します。(この例ではテーブルを直接クエリするため、テーブルを選択します。) ソースタイプとしてテーブルを選択する場合は、クエリを実行して、データを表示する元のテーブルを 1 つ選択します (インシデントなど)。 3. [次へ] ボタンを選択して、レポート作成ユーティリティの [タイプ] タブに進みます。 4. [タイプ] タブで、レポートの両方のデータセットで使用する、適切なレポート表示タイプを選択します。この例では棒グラフを選択します。 5. レポートタイプを選択したら、[次へ] ボタンをクリックして [構成] タブへ進みます。 このタブから、表示するデータの詳細を選択したり変更したりできます。 この例では、[アサイン先グループ] フィールドで [グループごと (Group by)] を選択し、[カウントを集計 (Aggregate on Count)] を選択します。 右ペインのフィルターアイコンをクリックすると、レポートに表示されるデータを制限する基準を指定できます。(この例では、現在アクティブステータスであるチケットを表示するように指定しています。) 6. [次へ] ボタンをクリックして、最後のタブである [スタイル] に進みます。 このタブでは、エンドユーザーに対する表示方法について (データラベル、使用する色など) さまざまな変更を行うことができます。 7. レポートの表示に問題がなければ、[保存] ボタンをクリックして、レポートの最初の部分を保存します。 この時点で、必要に応じて使用、共有、公開できる完全な (ただし非常に単純な) レポートが作成されています。 ただし、このレポートを追加のデータセットに関連付けて、さまざまなテーブルやソースからのデータを画面に表示できるようにすることもできます。 それでは、以下のステップに進んでデータセットを追加します。 1. 上記で作成したレポートを編集するために再度開きます。 2. レポートレコード表示の右上にある [レポート構造を表示] アイコンをクリックします。 3. ページのレポート構造セクションが展開され、使用されている追加のデータセットやこのレポートに関連付けられているドリルダウンレポートなど、このレポートの現在の構造が表示されます。 4. [データセットを追加] というボタンをクリックします。データセットレコード用の新しい、空白のフォームが表示されます。 5. データセット名のフィールドで、新しいデータセットレコードの名前を指定します。 注:このフィールドに指定した名前は、最終的なレポートの凡例にも表示されます。 6. 適切なソースタイプと、このデータのサブセットが情報を取得する対象の特定のレポートソースまたはテーブルを選択します。 この例では、ソースタイプとして [テーブル] を選択し、データを取得するテーブルとして [問題 (Problem)] を選択します。 7. 適切なデータを入力したら、[次へ] ボタンをクリックして、[データセット] レコードの [タイプ] タブに進みます。 注:テーブルのデータの各サブセットは親レポートと同じタイプでなければならないので、このタブには事前に選択されている 1 つのタイプのみが表示されます。 8. [次へ] ボタンをクリックして、次のタブへ進みます。 9. 新しいデータセットレコードの [構成] タブが表示されます。このレポートの適切な [グループごと (Group by)] の値を選択します。 棒グラフタイプのデータセットレコードの場合、関連する各データセットの [グループごと (Group by)] フィールドには、元のレポート (この例では「アサイン先グループ」) の [グループごと (Group by)] フィールドと同じ値が含まれている必要があります。 10.データセットに使用したい [スタック (Stack by)] および [集計] オプションがあれば、それを選択します。この例では、[スタック (Stack by)] 列を指定せず、親レポート (この例では「カウント」) と同じ集計関数で集計することを選択しました。 11.この追加のデータセットにフィルター条件を追加するには、右側のペインでフィルターアイコンをクリックし、基準ビルダーを使用してデータセットに必要な基準を選択します。 この例では、親テーブルに選択したのと同じ基準を選択します。(ほとんどの場合、通常はこれが最良のオプションです。) 12.[次へ] ボタンをクリックして [スタイル] タブに進みます。このタブのオプションで、このセカンダリデータセットの色とデータラベルを構成できます。 13.すべての変更に問題がなければ、データセットの [保存] ボタンをクリックします。するとメインレポート画面に戻ります。 14.[実行] ボタンをクリックして、レポートの現在の状態を表示します。すべての内容が期待どおりである場合は、 15.[保存] ボタンをクリックします。 これで、マルチデータセットのレポートが作成されました。 このレポートには、さらにデータセットを追加できます (最大 5 つまで)。 注:レポートを保存する前に、メインレポートの [データ] タブに戻り、このレポートに関連付けられているプライマリデータセットの名前を指定することをお勧めします。 この名前は、メインレポートのテーブルのクエリに直接関連するデータに付けられる凡例に表示されます。 Related Links複数のデータセットのレポートを作成する場合は、いくつかの制限に留意する必要があります。 作成されるすべてのレポートのそれぞれに、最大 5 つのデータセットを追加できます。データセットを追加するたびにデータベースの処理とクエリが追加で必要になることから、特定のレポートでパフォーマンスの問題が発生している場合は、レポートに複数のデータセットが関連付けられていることが原因である可能性があります。 親レポートに関連付けられるすべてのデータセットは、親レポートと同じタイプ (棒グラフ、ドーナツグラフ、円グラフなど) である必要があります。時系列グラフに関連付けられた複数のデータセットの場合、追加されるすべてのデータセットの [比率 (Per)] フィールドの設定は、親レポートと同じである必要があります。棒グラフまたは水平棒グラフに複数のデータセットがある場合、関連付けられたすべてのデータセットが同じ [グループごと (Group By)] 値を持つ必要があります。[凡例を表示] オプションは、親レポートでこのオプションが選択されていない場合でも、複数のデータセットを含むレポートにデフォルトで常に表示されます。 複数のデータセットを使用するレポートの同様の手順と作成例についてはレポートでの複数のデータセットの使用を参照してください。