MID サーバーのダウン | MID サーバーの復元方法に関するガイドDescription初めて展開される MID サーバーでも、しばらくアクティブであった MID サーバーでも、インスタンスの MID サーバーレコードによって MID サーバーが「ダウン」していると報告されることがあります。このガイドは、一般的なシナリオに対処し、MID サーバーの運用の復元を支援するために作成されました。 トラブルシューティングフローチャート その他詳細 Windows で MID サーバーサービスを開始する 特権ユーザーとしてホストマシンにログインします。サービスコンソールを起動します ([スタート] > [ファイル名を指定して実行] > services.msc)。サービス名 (デフォルトでは「ServiceNow MID サーバー」で始まる) を右クリックし、コンテキストメニューから [開始] を選択します。 Unix/Linux で MID サーバーサービスを開始する 特権ユーザーとしてホストマシンにログインします。ディレクトリを親エージェントフォルダー (/service-now/<mid server name>/agent) に変更します。シェルスクリプト start.sh を実行します。 MID サーバーのアップグレード中 MID サーバーサービスに自動アップグレードへの正しいアクセス権があり、報告されたバージョンとインスタンスのバージョンの間に不一致が検出された場合、アップグレードが実行されます。この間、サービスの実行が続いている可能性はありますが、MID サーバーの応答性は低下します。アップグレードプロセスを中断しないでください。詳細については、エージェントとラッパーのログを確認してください。発生する可能性のあるエラーのトラブルシューティングを行うには、製品ドキュメントの「MID サーバーのアップグレード」を参照してください。 一般的な Windows サービスの問題 Windows では、MID サーバーの起動時にサービスがインストールされます。このサービスのインストールには、通常、(ドメイン) アドミニストレーターアカウントが必要です。インストールされたサービスは、ローカルユーザーまたはドメインユーザーとして実行できます。サービスをうまく開始できない場合や実行状態のままのサービスがある場合は、「Run As」のユーザーにエージェントフォルダーとサブフォルダーへの適切な書き込み権限があることを確認してください。 権限がない場合は、Windows アドミニストレーターに問い合わせてください。または、インストール時にファイルをすべて新たにダウンロードして、アドミニストレーターとして新しい MID サーバーを展開すると、通常サービスに関する問題は解決します。 ネットワークの問題 MID サーバーは、SOAP Web Services (TCP ポート 443) を経由して ServiceNow インスタンスに接続します。通常、ホストマシンで Web ブラウザを開き、URL https://<instance name>.service-now.com に移動することで正常に接続できます。さらに、コマンドプロンプトから、以下のコマンドが成功することを検証してください。 ping <instance name>.service-now.comtelnet <instance name>.service-now.com 443 成功しない場合は、ネットワーク管理者に連絡してください。 一般的なセキュリティ構成の問題 MID サーバーで使用されているユーザー名とパスワードの組み合わせが正しいことを検証します。同じ認証情報のセットを使用してターゲットの ServiceNow インスタンスにログインしてみることで確認できます。MID サーバーで使用されるユーザー名に mid_server ロールが付与されていることを検証します。ServiceNow インスタンスから、MID サーバーユーザーの sys_user レコードに移動し、ロール関連リストに mid_server ロールと soap ロールが付与されていることを確認します。これらの適切なロールがないと、MID サーバーがインスタンスにアクセスする権限が不十分になります。MID サーバーユーザーが、必要なテーブルに対して十分な権限を持っていることを確認します。ServiceNow インスタンスに MID サーバーユーザーとしてログインします。テーブル ecc_queue、sys_data_source に移動し、レコードの読み取りと作成を正常に行えるかどうか確認します。MID サーバーユーザーに admin ロールを付与することで問題が解決する場合は、インスタンスの ACL に問題があることを意味します。 注意:アクティブな MID サーバーサービスに対しては、再起動するまで MID サーバーユーザーのロールに対する変更が有効になりません。 インスタンスが MID サーバーの通信を許可していることの検証 MID サーバーは基本認証の SOAP Web Services を使用してインスタンスと通信します。[システムプロパティ] > [Web サービス] > [着信 SOAP 要求に基本認証を要求する] にチェックが入っていることを検証します。スクリプト済み Web サービス GetMIDInfo、InstanceInfo、MIDAssignedPackages、MIDFieldForFileProvider、MIDFileSyncSnapshot、MIDServerCheck、MIDServerFileProvider がアクティブでなければなりません。利用できるスクリプト済み Web サービスのリストを表示するには、[システム Web サービス] > [スクリプト済み Web サービス] に移動します。MID サーバーがバージョンを検証できるようにするには、InstanceInfo 公開ページが必要です。sys_public.list に移動して、このページがアクティブであることを検証します。 注意:Fuji 以降、前述の公開ページおよびスクリプト済み Web サービスの変更には maint ロールが必要です。 テクニカルサポートへの問い合わせ MID サーバーの問題について ServiceNow サポートにお問い合わせの際は、MID サーバーのエージェントログとラッパーログを添付してください。また、すみやかに調査するためには、問い合わせるユーザーに MID サーバーのホストで変更を実行できるアクセス権が必要です。